【初心者向け】ポータブル電源は本当に安全?火災事故の事例とリスク対策まとめ

ポータブル電源を買おうか迷っているとき、「発火したらどうしよう…」「本当に安全なのかな?」と不安に感じたことはありませんか?
とくに電気製品に詳しくない方にとっては、なんとなく「爆発するかも…」というマイナスなイメージが先行してしまいがち。
この記事ではそんな不安を解消するために、実際の火災事故の事例、安全な構造やバッテリーの選び方、第三者認証マークマークの見方などをわかりやすく解説します。

「危ないって聞いたからやめておこう…」ではなく、「正しく知って、安全に備える」ための知識をお届けします!
- Jackery:【24時間限定50%OFFも】最大45%OFF!サマーセール開催決定:6/3から
- Anker:【最大46%OFF】タイムセール開催中!新商品がさっそく値下げ:6/2まで
- EcoFlow:【最大55%OFF】アウトドア応援セール開催中:5/30まで
- BLUETTI: 【ほぼ全て割引】限定セール開催中:なくなり次第終了
- Amazon タイムセール:Jackery / EcoFlow / BLUETTI / Anker
- 楽天 Jackery 2000New:6/3(火)から50%OFF クーポンを先取りする


\
でセール情報配信中/- 2才と5才のママ
- Jackeryポータブル電源愛用中@賃貸アパート
- ワンオペ想定の防災対策、ゆるく実践中!
ポータブル電源って安全?火災事故は本当に起きてるの?
SNSやニュースなどで「火災や爆発が起きた」という情報を目にすると、ますます気になりますよね。
ここでは、実際に報告されている事故事例と、その原因などについてくわしく解説します。
実際に報告された火災・発火事故の事例
ポータブル電源に関する火災事故は、2021年には21件・2022年には55件以上が報告されています。
実際に報告された事例をみてみましょう。
名古屋市の事例(2020年)
事業所内ロッカー室で従業員がポータブル電源の充電を開始し、その場を離れた。
約12時間後、破裂音により、別の従業員が、ポータブル電源が燃えているのを発見。
出典:名古屋市消防局『ポータブル電源の充電中に出火した事例』
東京都の事例(2023年)
他社製の充電器を接続中にポータブル電源から発煙し、コード部から火花が発生。周辺が焼損する火災に発展。
出典:消費者庁「消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について」
どちらも充電している最中に発火しています。合わない充電器の使用や、長時間の充電(過充電)が原因となって火災リスクを高めることが分かりますね。
詳しい事例内容は各出典リンクからご覧になれますので、気になる方は参考にしてみてください。
その他の事故情報やリコール対象の商品も、消費者庁などのデータベースで調べることができますよ。



気になる商品やメーカーがあれば、まずここで過去の事故事例を調べてみるのも安心です。
火災の原因は?劣化・衝撃・充電トラブルに注意
ポータブル電源の火災事故は、バッテリーの異常な発熱が原因になるケースがほとんどです。
とくに使われている「リチウムイオンバッテリー」は、たくさんの電気をためられる反面、使い方や保管状態によっては急激に熱を持ち、発煙・発火することがあるんです。
- バッテリーの劣化
長期間使わなかったり、いつも満充電やゼロの状態で放置していると、内部の電極が不安定になりやすく、発熱のリスクが高まります。劣化が進むと、バッテリー内でショートが起きやすくなることもあります。 - 充電・給電トラブル
対応していない充電器の使用や、過充電・過放電の繰り返しは、バッテリー内部に負担をかけます。結果として電圧が乱れ、内部の制御が効かなくなって異常発熱に至るケースも報告されています。 - 衝撃や製造上のトラブル
落下や強い衝撃によって、バッテリー内部の仕切り(セパレータ)が破損し、電極が接触してショートすることがあります。また、製造時の異物混入(コンタミ)や構造不良が原因になるケースも、まれに報告されています。
こうした要因が重なると、バッテリーの中で「熱暴走」と呼ばれる現象が起き、温度が一気に上昇。火災につながるリスクが高まります。
万が一発火したら?異常のサインと正しい対処法
もしポータブル電源から異常な発熱・煙・異臭が出たら、まずはすぐに使用を中止し、電源を切って可燃物から遠ざけることが最優先です。
- 異臭(甘いにおいや焦げたにおい)
- 異常な発熱(触れないほど熱い)
- 膨張や変形
「それでも火が出てしまったら?」現実になってほしくないですが、万一火災が起きてしまった場合の対応についても見ておきましょう。
リチウムイオンバッテリーの火災は、発熱が非常に強いため、水や通常の消火器で完全に鎮火できない場合もあります。
ただし、初期段階であれば消火器での対応ができる可能性もあるため、家庭では電気火災にも対応したABC消火器を備えておくと安心です。
- A:紙や木材などの火災
- B:ガソリンや天ぷら油などの火災
- C:コンセントや電化製品の火災


先に紹介した火災事例の報告書を見ても、「消火器で初期鎮火に成功」との記載が見られます。



ただし「なんとか消火器で消そう!」と無理は禁物。
状況が悪化する場合は、速やかに距離を取り、消防に連絡してくださいね。
バッテリーの種類で安全性が変わる?【構造の違いを解説】
ポータブル電源の安全性は、内部に使われている「バッテリーの種類」によっても大きく左右されます。
ここでは、代表的な2種類のバッテリー「三元系リチウム」と「リン酸鉄リチウム」の違いと、それぞれの安全性について見ていきましょう。
三元系リチウムとリン酸鉄リチウムの安全性のちがい
それぞれの特徴を簡単に比較すると、以下のようになります。
項目 | 三元系リチウム | リン酸鉄リチウム |
---|---|---|
安全性 | やや劣る(熱暴走リスクあり) | 高い(熱安定性に優れる) |
寿命(サイクル数) | やや短め(〜2000回) | 長い(2000〜4000回以上) |
重量 | 軽量 | やや重い |
価格 | 安価 | やや高価 |
三元系はエネルギー密度が高く、軽量でコンパクトなため、家電用途や車載製品などに多く使われてきました。
一方、リン酸鉄リチウムは熱暴走しにくく発火のリスクが非常に低いことから、防災用や医療機器など安全性が重視される用途に採用されやすくなっています。



最近のポータブル電源では、安全性と寿命の面からリン酸鉄リチウム搭載モデルが主流になりつつあります。
リン酸鉄リチウム(LiFePO₄)が選ばれる理由
リン酸鉄リチウムバッテリーが注目されている理由は、「とにかく安心して使えること」。
特に、防災用として長く備えておきたいという人にとっては、次のようなメリットがあります。
- 自然放電が少なく、長く置いておいても電気が減りにくい
- 発火や発熱(熱暴走)を起こしにくく、安心して使える
- 繰り返し充電できる回数が多く、長持ちする
また、たとえバッテリー内部でトラブルが起きても、急に爆発したり火が出たりしにくい構造になっているため、万が一のときも被害が広がりにくいという特徴があります。



価格は少し高めですが、安全性と長持ちを考えると「リン酸鉄リチウム(LiFePO₄)」を選ぶ理由は非常に大きいですね。
安全なポータブル電源を選ぶための3つのチェックポイント


安全性の高いポータブル電源を選ぶには、「どれを買っても同じ」とは思わず、製品の構造・メーカー・認証マークの3つのポイントから確認することが大切です。
ここからは初心者の方でも迷わず選べるように、この3つのポイントを詳しく解説していきます。
構造設計は?BMS・バッテリーの種類・排熱に注目
ポータブル電源の「中身」がしっかりしているかどうかは、安全性に直結します。
とくに注目したいのは「バッテリー保護回路(BMS)」と「バッテリーの種類」、そして「排熱設計」です。
- BMS(バッテリーマネジメントシステム)
過充電・過放電・過電流・過熱などを検知して自動で遮断する安全装置。搭載されていると安心感が段違いです。 - バッテリーの種類
先ほど紹介した「リン酸鉄リチウム(LiFePO₄)」搭載モデルは、発火しにくく安定動作に強い構造。 - 排熱設計
放熱スリットや金属製のボディなど、熱をこもらせない工夫がされていると安心。
商品ページに「保護機能一覧」や「安全設計」「過電流防止」などの記載があるかをチェックするのがおすすめです。



初心者の方にはどのモデルも同じに見えてしまいますが、中身は全く違います!安全に使うためにも、しっかり確認するようにしましょう。
信頼できるメーカーと購入先を選ぼう
どんなに機能が良さそうな商品も、「どこのメーカーが作っているのか」はとても重要です。
信頼できる大手メーカーは、製品の安全性はもちろんのこと、サポート体制や初期不良対応の丁寧さでも安心感があります。
- Jackery(ジャクリ):日本国内でも人気。初心者向けの安心設計が充実
- EcoFlow(エコフロー):急速充電や高出力に強み。多機能モデルが多い
- BLUETTI(ブルーティ):長寿命・リン酸鉄モデルに強く、防災向けで注目
- Anker(アンカー):スマホ周辺機器でも有名。手厚いサポート体制でも有名
また、メーカーだけでなく「どこで買うか」も非常に重要。
メルカリや中古品・不自然に安すぎるショップは避け、公式ストアやAmazon・楽天などの正規販売店から購入するようにしましょう。



正規販売店以外ではサポート対象外になるだけでなく、粗悪品が送られてくる可能性もあります。必ず信頼できるストアを選ぶようにしてくださいね。
認証マークや安全規格の有無を確認する
ポータブル電源は、法律上「PSEマーク(電気用品安全法)」の対象外です。
ですが、だからこそ「第三者機関による安全テストを受けているか」は重要なチェックポイントになります。
- UN38.3:輸送に必要な安全基準。衝撃・加熱など複数の耐久試験をクリア
- FCC(米国):電磁波の安全性を保証
- CE(欧州):EUで販売される製品の安全基準
- RoHS:有害物質の使用制限。環境や人体に配慮
また、防災製品として推奨されていることがわかる「防災製品等推奨品マーク」なども、選ぶ際の参考になります。




メーカーの商品ページなどに記載されている事が多いので、選ぶ際によくチェックしてみましょう。



最近よく見かけるマークですよね。
防災時に役立つとの「目印」なので、意識してみる様にしてくださいね。
まとめ|「なんとなく怖い」を「安心して備える」に変えるために
ポータブル電源は、正しく選び・正しく使えば、防災や停電時にとても頼もしい存在になります。
一方で、「火災」「発火」といった事故のリスクがゼロではないのも事実。
だからこそ、構造やバッテリー、メーカー、認証などに注目して選ぶことが大切です。
- リン酸鉄リチウム搭載モデルは、安全性・寿命の両面で安心
- BMSや排熱設計など、内部構造の安全設計をチェック
- Jackery・EcoFlow・BLUETTI・Ankerなど信頼できるメーカーがおすすめ
- 第三者認証マーク(防災製品等推奨品・UN38.3など)も確認しておくと安心
「使うときに安全か」はもちろん、「選ぶ時点で安心できるか」も、ポータブル電源選びでは大切なポイント。



「なんとなく怖い」という不安が少しでもやわらぎ、「これなら備えておこう」と思えるきっかけになればうれしいです。