こんにちは、理系男子のピロリ(ピロリ)です。
それもそのはず!なんと直近の2018年8月は9つの台風が発生していて、これは1994年8月以来、24年ぶりの多さなんです!
今回は理系出身のピロリが台風についてわかりやすく解説します!
目次
こんな人に見て欲しい
・台風の強さから交通麻痺を予想し会社を休むか否かを判断したい人
・台風の強さを把握して総務部に自宅待機と言う休みを促したい人
・台風の強さを知って自然災害を訴え会社を正当な理由で休みたい人
そもそも「台風」の定義とは?

そもそも「台風」とは何でしょうか?
あまり考えたこともないですが、台風にもきちんと定義があります!
1. 熱帯の海上で発生する低気圧の中で、北西太平洋または南シナ海に存在
2. 低気圧域内の最大風速(10分間平均)がおよそ17m/s以上
上記の2つを満たさないと「台風」とは呼びません。
そして「発生期 → 発達期 → 最盛期 → 衰弱期」を経て温帯低気圧となります。
日本に接近している台風は、1番強い最盛期か弱りつつある衰弱期がほとんどです。
よく聞く「ヘクトパスカル(hPa)」って何の単位?

よく天気予報で「台風の強さは○ヘクトパスカル(hPa)で~」と聞きませんか?
そのヘクトパスカル(hPa)とは、気圧を表す単位です。
1992年11月まで日本はミリパール(mbar)を使っていましたが、1992年12月1日から国際単位系のヘクトパスカルとなりました。
台風の強さは「ヘクトパスカル(hPa)」で大まかに把握しみよう!
台風の強さは「ヘクトパスカル(hPa)」で大まかに把握することができます!
空気は重力により、気圧の高い(高気圧)ところから低い(低気圧)へ流れていきます。
そのため、高低差が大きいほど強力な台風となります。
<ヘクトパスカル(hPa)>
ヘクトパスカル | 強さの目安 |
1013hPa | 通常(日本付近) |
950hPa | 台風 |
940hPa | 強い台風 |
935hPa | かなり強い台風 |
915hPa | 猛烈過ぎて危険 |
被害規模は「風の強さ」で想定しよう!

主に台風による被害は「風」が原因です。
風速が強いほど被害の規模も大きくなりやすいです。
<風の強さ>
階級 | 最大風速 |
強い | 33m/s以上~44m/s未満 |
非常に強い | 44m/s以上~54m/s未満 |
猛烈に強い | 54m/s以上 |
では、風の強さを知るには何で判断したらいいのでしょうか?
「風の強さ」は天気図の「等圧線」を確認してみよう!
風の強さは天気図の「等圧線」で確認しましょう!
「等圧線」とは、同じ気圧の地点を結んだ線で、4hPaごとに引かれています。
この等圧線同士の間隔が狭い程、狭いなかで急な気圧の変化が起こっています。
風は気圧の高い方から低い方へ向かって吹くため、「気圧の変化が急である=等圧線の間隔が狭い」ほど強い風をもたらすのです。
実際の台風を等圧線で比べてみた
では実際の台風を等圧線で比べてみましょう!
2018年8月8日の台風13号(970hPa)と2018年9月4日の台風21号(945hPa)の天気図になります。
<台風13号(970hPa)>

<台風21号(945hPa)>

台風21号(945hPa)の方が台風13号(970hPa)に比べ等圧線の幅が狭いことがわかると思います。
実際に最大瞬間風速は台風21号が55m/s、台風13号が35m/sとなっています。
(番外編)台風のルートも確認して欲しい!
台風は巨大な空気の渦巻きになっており、上から見ると反時計回りに強い風が吹き込んでいます。
そのため、進行方向に向かって右側の半円では、台風自身の風(小さい矢印)と台風を移動させる風(大きい矢印)が同じ方向に吹くため風が強くなります。
小さい矢印と大きい矢印が合体し、風がパワーアップするイメージですね。

逆に左側の半円では台風自身の風が逆になり、大きい矢印と小さい矢印同士が風の力を打ち消し合うので、右側の半円に比べると風速がいくぶん小さくなります。
まとめ
日本と台風は切っても切り離せない関係にあるものの、その原理まで深く理解する機会もなかった人も多かったかもしれません。
今回の記事を参考に自分で台風の強さを把握し、事前に出来るものは準備しておきましょう!

ピロリ